既存住宅取引に建物状況調査を
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インスペクションの方法や検査項目について

住宅の設計・施工等に詳しい建築士が、住宅の状況を第三者的かつ専門的な立場から住宅の状況等を調べます。検査は、目視・動作確認・計測を中心とする、非破壊の検査となり、検査項目は実に60項目以上に渡ります。(検査の所要時間は約2時間前後です)

主な検査のポイント
  • (主な調査項目)
  • ●構造耐力上主要な部分にかかるもの(柱や基礎など)
  • ●雨水の侵入を防止する部分にかかるもの(屋根や軒裏など)
  • ●給排水管路(水漏れや排水不良の確認)
  • ●シロアリ検査
  • ※給排水管路やシロアリ検査は検査会社によってはオプション対応となります。
▼戸建住宅において共通的に検査対象とすることが考えられる項目
国土交通省:既存住宅インスペクション・ガイドラインより
検査の観点 対象部位等 検査対象とする劣化事象等 検査方法
(1)構造耐力上の安全性に問題がある可能性が高いもの 小屋組、柱・梁、床、土台・床組等の構造耐力上主要な部分
  • ・構造方式に応じ、木造にあっては蟻害・腐朽が、鉄構造にあっては腐食が、鉄筋コンクリート造にあっては基礎において検査対象とする劣化事象等が生じている状態
  • ・著しい欠損や接合不良等が生じている状態
目視、触診、打診、計測
床、壁、柱
  • ・6/1,000以上の傾斜が生じている状態(鉄筋コンクリート造その他これに類する構造を除く)
計測
基礎
  • ・コンクリートに幅0.5mm以上のひび割れ又は深さ20mm以上の欠損が生じている状態
  • ・鉄筋コンクリート造で鉄筋が腐食している可能性が高い状態(錆汁の発生)や腐食する可能性が高い状態(鉄筋の露出)
目視、計測
(2)雨漏り・水漏れがが発生している、又は発生する可能性が高いもの 外部 屋根、外壁
  • ・屋根葺き材や外壁材に雨漏りが生じる可能性が高い欠損やずれが生じている状態
  • ・シーリング材や防水層に雨漏りが生じる可能性が高い破断・欠損が生じている状態
目視
屋外に面したサッシ等
  • ・建具や建具まわりに雨漏りが生じる可能性が高い隙間や破損が生じている状態
  • ・シーリング材や防水層に雨漏りが生じる可能性が高い破断・欠損が生じている状態
目視
内部 小屋組、天井、内壁
  • ・雨漏り又は水漏れが生じている状態(雨漏り・漏水跡を確認)
目視
(3)設備配管に日常生活上支障のある劣化等が生じているもの 給排水 給水管、給湯管
  • ・給水管の発錆による赤水が生じている状態
  • ・水漏れが生じている状態
目視、触診
(通水)
排水管
  • ・排水管が詰まっている状態(排水の滞留を確認)
  • ・水漏れが生じている状態
目視、触診
(通水)
換気 換気ダクト
  • ・換気ダクトが脱落し、又は接続不良により、換気不良となっている状態
目視